Vanishing Ray

Vanishing ray Stage03-A “Warlock battlefield”

- Loud laughter of Full Metal Beast -

Act tune

 

『やっと会えたな、黒き死神よ』

 暗闇の中から歩み出てきたのは、件の四つ足……ジエイエンだった。

 対するインモータルは無言で佇むのみだ。

「インモータル……行けるのか……?」

 僕の問いかけに、やはりインモータルは答えない。

 答えの代わりだろうか、インモータルはゆっくりと翼を動かすと、基地からふわりと飛び上がった。同時に敵グリッパーの砲撃がインモータルめがけて発射された。

「まずい。インモータル」

 僕の声が届いたのか、インモータルは空中で急停止する。しかしそこはまだ弾道の只中だ!

「避けろっ!!」

 喉が張り裂けるのではという勢いで、僕は声を上げた。

 失望していたとか、そんな事は関係ない。僕は無意識のうちに彼女……インモータルに向けて叫んだ。

Full charge…Shoot - Wave canon》

 三発の砲弾がインモータルに届くかという、その時。右肩に搭載された巨大な砲台が閃光を放った!

 衝撃波動砲……インモータルのもつ最強威力の兵器が長距離対物破壊に特化したグリッパーの砲撃をまとめて撃ち落としたのだ。

「な……?」

 これが、インモータル? 今の今まで泣きじゃくっていたあの少女?

 しかしその姿は、僕が確かに見つめ続けていた漆黒の死神の姿そのものだった。

 僕がインモータルと呼んでいたあの少女と、いまこの死神を操るオペレーターは本当に同一人物なのだろうか?

 不意に彼女が蹲っていたあたりを顧みるが、そこにはもう誰もいない。間違いなく彼女がインモータルなのだ。

『フン、格好つけて登場してくれたものだな……面白い』

 僕が混乱するのとは逆に、ジエイエンのオペレーターは嬉しそうにそう言った。声に笑気が満ち満ちているのが、この位置からでも容易に聞き取ることが出来る。

『さあ、せっかくここまで出向いてきたのだ、このアーマージエイエンが相手になってくれよう。かかって来るがいい!』

 表情こそ窺い知ることは出来ないが、その声音から読み取れるのは男の獰猛さ。

 こいつは教団の連中とは何かが違う……死を受け入れる事をすべての人々に強要する教団員とは異なる……そう、まるで戦いそのものを求めているかのような……

『楽しもうじゃないか、どちらが死神にふさわしいか、史上最低のタイトルマッチだ!!』

 荒野に哄笑が響く。

 吐き気を催すほどに不快な……ケダモノの哄笑が。

 

To Be Continued… 

 

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